迷走・・・・。そしてまた迷走・・・。
今日、第三次小泉内閣が発足しました。
先日は郵政民営化関連法案の所謂、「造反議員」達の処分が行われ、大々的に報道されました。
拙ブログに於いて、選挙前に離党届を提出したにも拘らず「除名」処分を受けた方々については述べさせて頂いた通りでありますが、今回の処分での一幕はどう理解したらよいのか、真剣に考えねばならないと思います。
まず、「除名」という不名誉且つ、理不尽な処分をされた方々はまさに格好の「見せしめ」とされたということであります。 先日のエントリーにも書きましたがこの方々は党内審議も充分でない法案を自民党執行部が勝手に国会に提出し、その決議に対し反対した議員の方々を党議拘束にかけ党公認を与えず、致し方なく新党を立ち上げた結果、自民党公認候補と対決せざるを得なくなった方々を「公認候補の選挙活動を妨害した」として処分するという傍若無人な振る舞いの犠牲者であります。
そして今回、処分をされた方々も同様にその決議に反対され、同じように公認候補の選挙活動を妨害しました。 ここで私にはどうしても腑に落ちない点があるのです。
何故、選挙前に離党届を提出し新党を立ち上げられた方々は「除名」で選挙後に自民党に籍を残しておられた方や、離党届を提出したり、またその意志を告げられた方々は「離党勧告」なのでしょうか。
仮に自民党執行部が言われる事に筋を通すのであれば、この方達も「除名」でなければならないのではないのでしょうか。
そして選挙後にその結果によって己の信念を曲げた野田聖子氏を始めとする方々と最後まで信念を貫かれた平沼赳夫氏との処分が同じであるというのも、納得のできるものではありません。
これは明らかに自民党という大組織のエゴイズムであり別の意図を感じずにはいられません・・・・・。
仮に「除名」されれば復党への道は閉ざされたも同然ですが、「離党勧告」に従って10日以内に離党すればいずれは復党できるということです。
何年か後の復党を餌に、一言で言えば「我らが納得するだけの手土産を用意しろ」という事に他ならないのではないのでしょうか。
そして多方面に影響力を持つ平沼氏にはある種の「貸し」を作っておきたいということではないでしょうか。
今日の内閣改造も昨日の武部幹事長の言葉通り「偉大なるイエスマン」というような方々が名を連ねていました。
言うに事欠いて「偉大なるイエスマン」とは・・・・・・・・。
この「偉大なるイエスマン」の面々は「除名」された方々のように理不尽な処分をされることに怯え、結局の所、己の信念も通せない、やはり単なる「イエスマン」なのでしょう。
本当に残念ですが国の政を司る方々がこういう有様なのですから今の世から「イジメ」や「虐待」が無くなる訳がありませんね・・・・・。
まさにこの国の「迷走の構図」が今の自民党の在り方に集約されてしまっているようです・・・・・・・・・。
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コメント
のりさん、こんばんは。
レス遅れまして失礼致しました。
そうですね・・・。
現在、小泉内閣を支持されている方々こそが恐らく最大の被害者になられるのでしょうね。
現状の諸問題に於いてはやはり政治の世界で「アメリカ型経済至上主義」の教育原理が持て囃されている以上はなくなっていかないでしょうね・・・。
自由な論議をすることが出来ず、反対すれば「大悪」であり口を塞がれる・・・。政界で「イジメ」が横行していれば世俗にそれが反映されていくのは、ごく自然なことなのでしょうね・・・。全く以って嘆かわしいことです。本当の日本人の美徳を思い起こしていただきたいものです・・・・・。
投稿: 管理人 | 2005年11月 5日 (土) 23時33分
こんばんは、そうですよね。いじめに関してはここのブログで以前私が述べているように情けないですが今の日本人そのものかもしれません。仕方ないで済ませる日本人そのものかもしれません。喜八さんも言われているように郵政民営化に反対を表明するのは、それほどまでの「悪事」なのでしょうか?その結果、障害者支援法案や狂牛病でも言いなりです。反対意見や参考意見も党の中から出ない事にとても危険に思えます。日本人の健康を国が守れないなんて情けない事です。{あと、少し話しそれますが日本で狂牛病の際米国は日本の牛を輸入ストップしてそのまま輸入していないことは余り報道されていません。今現在は変わっていたらすみません。多分していないと思いますが・・・米国は自分の国民を守るが植民地は関係ないのかもしれません}
選挙の際、冷静に分析できずに一時の感情のツケが今出ているのかも知れません。医療改革もこれもまた結局庶民虐めになるのだがガス抜きが本当にうまいと思います。私の周りにも小泉支持者がいるのですがこのような政策を支持しているのがそのように一番被害を蒙る人たちであると思うと本当に悲しくなります。
いつから日本人は経営者や財界の意見を正しく思い労働組合や
地域の代表者の意見を抵抗勢力や既得権益と言うようになったのでしょうか。強者は弱者の事を考慮しない事は歴史が証明しているのですが・・・
投稿: のり | 2005年11月 4日 (金) 21時36分
喜八さん、こんにちは。
コメント有難うございます。
本当にそう思います。
まるで物事の筋道を立てて考えることが「馬鹿」にされているような気になります。
必ず物事には「経過」があり「結果」があります。
そしてそこには「法的」な許容と「人道的」な秩序というかモラルというか社会的な規範が存在するはずではないでしょうか・・・。
子供達が見て「政治家がこういう風にしてるんだから」と見られれば絶対に「イジメ」などは無くならないと思うのです・・・。
投稿: 管理人 | 2005年11月 1日 (火) 15時39分
田舎の神主さん、こんにちは。
> 本当に残念ですが国の政を司る方々がこういう有様なのですから今の世から「イジメ」や「虐待」が無くなる訳がありませんね・・・・・。
まったく同感です。
子供たちに「ことの道理はどうでもいいから、強いものには従うべきだ。でないと徹底的にイジメられてしまうぞ」という ”教育” をしているようなものだと思います。
もちろん、上の文中の”教育” は皮肉を込めて使っています。
そもそも、冷静になって考えてみると、「郵政民営化」に反対を表明するのは、それほどまでの「悪事」なのでしょうか?
とても、そうは思えません。
投稿: 喜八 | 2005年11月 1日 (火) 14時06分