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2006年1月18日 (水)

私の思う作法

先日、かついちさんから神社などの参詣、参拝についての作法について幾つかご質問を頂戴いたしましたので、その質問にお答えしながら私の考える「作法」について触れてみたいと思います。

一般的に神道の礼拝というのは「ニ礼二拍手一拝」というのが基本作法ですが、そのお社やお宮によっても作法は異なるものであり、また神道系の宗教団体ごとで作法は異なるものなのです。キリスト教でもカトリック系とプロテスタント系で礼拝儀礼が違うように、です。

初詣でも御自身の氏神様にあたる神社をお参りし、その後に現在、ご自身が信仰されている神様の祀られているお社やお宮、教会などを参拝されるのも多くの御陰を賜るためには良いことですし、御守や護摩札などもご自分の御祈祷(感謝や厄除けなど)の為に御作りになられたり、購入されるのも結構なことであると私は思います。勿論、誰かの為に祈祷されて護摩札や御守を作られたり、購入されるのも全く問題ないと考えます。

こういったことは色々なところに行かれるとそこの宮司さんが独自の見解を持っていることも少なく在りません。(私もその一人ですが・・・。)

私共の社では毎年、総代の方々と一緒にお寺さんに御篭りに入りますし、伊勢神宮にも参拝します。伊勢神宮参拝の際にはその道中でお寺さんや観音様、様々な神社仏閣にも参拝します。(伊勢神宮の神官の礼拝作法は『八手』という作法を使います。ニ拍手では無く八つ手を叩きます。参考までに。)

そこで多くのことを学び、また自分たちの信仰を深くする、そういう取り組みも必要であると考えています。ですから「こうしなくてはいけない」というものはそれほど数多くは存在しないと思います。

そして、そういう考え方こそがある意味、「神道」という信仰であると考えます。

ありとあらゆるものに柔軟に、且つ寛容に受け入れる。ある種、「曖昧」という表現をしても良いのかも知れません。

それが一神教の国々の方々や大陸系儒教の国々の方々と異なる、日本人独特の民俗性に通じているように思います。

そういう日本人の感性、民俗性、即ち「日々の周囲にある全てのものに対する感謝の心」、「他の意見を聞き入れる寛容な精神」、それらを生活に生かしていく心構えが日々必要であることを認識することが重要であると思います。

排他的な精神は神道の概念には余りありませんし、他の宗教を受け入れる土台が昔からあると思います。

それは「本地垂迹説」に代表される日本人の精神性というか「素直な心」に起因するものではないかと考えます。純粋に「この教えは素晴らしい」とか「見習うべきものがあるな」と感じる心から生れてきているのだと思います。

我々の祖先は本当に素晴らしい教えを残してくれているなぁ・・・・・。

(一人悦でおしまいです。(汗))

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コメント

ミスターポポさん、こんばんは。
コメント有難う御座います。

>なんでもかんでも「ニ礼二拍手一拝」で終わらせます。

基本的にはそれで良いと思いますよ。
どこに神社に足を運んでも微妙に作法は違うものですから・・・。
全てに全て、一々そこの作法に合わせていたら何どうだったかなんて覚えていられませんから・・・。
ただ、ご自身の氏神様や御信仰されているお社の作法などはしっかりと認識されると良いと思いますよ。(笑)

投稿: 管理人 | 2006年1月31日 (火) 22時36分

こんにちは、お久しぶりです。

私も、初詣に行きましたが、作法は...サッパリ分かりません!
(当然、自慢にはなりませんが...。)

なんでもかんでも「ニ礼二拍手一拝」で終わらせます。

今回改めて、自分の認識不足を感じています。
その場所場所での方法・意味があると思うのですが、
全く考えていませんでした。
反省...。勉強します。

投稿: ミスターポポ | 2006年1月29日 (日) 13時46分

mergeさん、こんばんは。
コメント有難うございます。
相変らず鋭い考察ですね・・・。
私もこの寛容性はある意味で「もの凄い武器なのでは・・・?」と思ったことがあります。
日本人の精神性(所謂、大和魂)や民族性が世界を呑み込む力を備えているような気がします・・・。
そのためにも「歴史」や「伝統」を大切にしていかねば!と思います。
壊すのは簡単に出来ますが伝統を創り上げるのは一朝一夕では出来ませんから・・・。

追記:
私の神社も片田舎にある小さい神社ですよ。(^^;)

投稿: 管理人 | 2006年1月29日 (日) 01時28分

かついちさん、こんばんは。
レスポンス有難うございます。
玉串の奉奠作法については御説明申し上げたいのですが、図を作ることが出来ない上に、言葉で説明してもうまく伝わらないと思います。難しいことではないのですが手の添え方や、受け取った後は息がかからない高さで持つようにするとか、廻す時に平仮名の「の」の字を描くように廻すとか、玉串の上には手を掛けない様にするとか・・・。
今ひとつうまく説明が出来ません・・・。
お近くの神社などの宮司さんに聞かれると教えて頂けると思います。参考にしていただけると幸いです・・・。
こちらこそまた色々なご意見やご教授を賜りたいと思います。
今後とも宜しくお願い致します。

投稿: 管理人 | 2006年1月29日 (日) 01時17分

ようやく読みました。どうしても知りたかったことが書いてありました。ありがとうございました。

私見ですが、多くを語らない神道は世界一したたかな宗教(?)ではないかと思ってます。この寛容さに世界中の宗教がゴクンと呑み込まれているようです。インドの仏教が高度な哲学を編み出せたのも神道が呑み込んでくれたおかげではないかと思ったりもします。『古事記』もまた多くを語らないのですが相当したたかだと思います。偽書がたくさん出回っておりますが、『記紀』を補完するような書物には気を付けろと暗にほのめかしているように思われます。神社もまたしたたかで、ひっそり佇んでいるようで実は強烈な心眼で人の振る舞いを見守っているように思います。近場の小さな神社に御参りに行くのですが、裸にされているようでいまだにギクシャクとお辞儀をしています。今回のエントリを読んで妙に緊張していた気持が少し楽になりました。

いつか田舎の神主さんの神社にお邪魔したいと思っております。

投稿: Merge | 2006年1月29日 (日) 01時14分

milestaさん、こんばんは。
素早いレスポンス有難うございます。
「若せんせ」のブログはとても面白く、分りやすく神道について書かれていて、私も勉強になります。

>神道用語が難しくて、自分の教養の無さを嘆きながら。

いえいえ。教養が無いなんて・・・。ご謙遜が過ぎますよ。
こういった祭祀に関する用語はとても専門的なことですのでその道に携わり、且つ専門的な勉強をしなければ、まず耳にすることは無いものばかりです。
私もこういう機会(御質問を頂きお答えすること)に恵まれて自分自身、色々な事を思い出し、また勉強させて頂けました。
有難うございます。

投稿: 管理人 | 2006年1月29日 (日) 01時06分

神主さん、こんばんわ。
とても勉強になりました。初詣はすごく身近でなじみはありますが、玉串奉奠などはめったにやっていただくことがないので、私もなじみは薄いです。ですからたぶんやり方もわからないかもしれませんね。
これからもいろいろご教授いただけたら嬉しゅうございます。

投稿: かついち | 2006年1月28日 (土) 19時38分

神主さん、丁寧に教えてくださり有難うございます。
ここにコメントを寄せられていた“若せんせ”のブログにも、神道のことがいろいろ載っていて勉強中です。神道用語が難しくて、自分の教養の無さを嘆きながら。

投稿: milesta | 2006年1月28日 (土) 18時20分

milestaさん、こんにちは。
レスポンス有難うございます。

>八つの間隔はどのくらいなのだろう

結構速いです。(^^;)

>座っている時の手の組み方(左手が上でしたっけ?)とか、お参りが終わって後ろを向く時は右回りか左回りか(どちらか忘れました)とか

左手が上です。「叉手(さしゅ)」と云います。
体の部分で考えると基本的には左側が「上座」で右側が下座になります。
後ろを向く時はそのお社の中心(大体、神様がお祀りされている位置が社の中央に来ていると思います。その位置を『正中』と云い、正中に近い側が上座になります。)から少し左右どちらかにはずして上座側に廻ります。
本当は図で表して御説明申し上げたい所ですがパソコンでそこまでの技術を持ち合わせておりません。(涙)
申し訳ありません・・・。

投稿: 管理人 | 2006年1月28日 (土) 11時15分

>伊勢神宮の『八手』はあくまで神官が祭祀を行う時の作法ですので、一般の参拝の時はニ礼ニ拍手一拝で良いと思います。

えっ、そうだったんですか。我が家では今度伊勢神宮に参拝しようと話していたところだったので、「八つの間隔はどのくらいなのだろう」と真剣に悩んでいたのです。(笑)やっぱり、ゆったりと時間をかけて八つ打つのかなぁとか・・・。悩み解決です。

神主さんがおっしゃるように玉串の持ち方、回し方などもご存じない方が多いですし、、座っている時の手の組み方(左手が上でしたっけ?)とか、お参りが終わって後ろを向く時は右回りか左回りか(どちらか忘れました)とか、基本的なことを教えて頂けると有り難いです。
七つの七五三の際、祝詞の中で名前を唱えられた時(10人くらいの中の一番最初だった)、呼ばれたのだと勘違いして立ち上がってしまい恥ずかしかったのを思い出します。

投稿: milesta | 2006年1月25日 (水) 08時55分

若せんせさん、初めまして、こんばんは。
コメント有難うございます。
ブログ拝見させて頂きました。
奇遇ですね。私も父が宮司としておりますので普段は「若先生」と呼ばれています(笑)。しかも、祭神は家も「稲荷様」です。
うーん、偶然ですねぇ・・・。年も近いですし・・・。
とても他人とは思えないくらい親近感があります・・・。(勝手にですが)
私も神職歴はまだ浅いですから勉強の日々を送っております。
お互い頑張りましょう!
私もちょくちょく、勉強させて頂きに伺います。
今後とも宜しくお願い致します。

投稿: 管理人 | 2006年1月24日 (火) 23時30分

いざりうおさん、こんばんは。
コメント有難うございます。
微力ながら協力させて頂きます。
頑張りましょう!

投稿: 管理人 | 2006年1月24日 (火) 23時09分

かついちさん、こんばんは。
コメント有難うございます。
伊勢神宮の『八手』はあくまで神官が祭祀を行う時の作法ですので、一般の参拝の時はニ礼ニ拍手一拝で良いと思います。
ただ、御神楽を奉納されたり、例大祭などの時に拝見されると面白いですよ。

>最近、初詣などに行くと、二礼二拍手一礼の作法をきちんとされる方が多く見かけられるようになりました。

嬉しい事ですね。ただ、今日は偶々、神葬祭をしてきたのですが、玉串奉奠(たまくしほうてん)の作法などはまだまだ一般的とは云えません。
祭祀を行う時にはつきものですから、もっと浸透させられるよう努力が必要だと感じております。
私は地鎮祭を行う時などはなるべく玉串の奉奠作法を一度説明してから始める様にしていますが、他所の宮司さん方はあまりされていないようですね・・・。
もっと努力せねばならないと思います。

投稿: 管理人 | 2006年1月24日 (火) 23時01分

早雲さん、初めまして、こんばんは。
コメント&TB有難うございます。
ブログ拝見させて頂きました。
興味深い記事がとても多いですね。
私も勉強させて頂きに伺います。
今年は神道に関するエントリを書きたいと思って居りますのでまた、遊びに来てくださいね。
こちらこそ今後とも宜しくお願い致します。

投稿: 管理人 | 2006年1月24日 (火) 22時48分

はじめまして。家業の神社を継いで、一年も経たない若輩者の神主です。
神道の作法というのが、ほんとに細かいところまで決まっているのに驚きました。作法に限らず、祝詞など知れば知るほど勉強したい事が出てきます。
今後ともこちらを読ませていただきます。

投稿: 若せんせ | 2006年1月24日 (火) 16時41分

何としても、皇室典範改正阻止を

「何としても、皇室典範改正阻止を」と
「神社本庁」に対し
「本件に関する問題は政治案件ではありません。したがって、宗教が政治に口出しをすることには該当しませんので、貴庁にお働き願いたく、組織されている全国約80,000社の神社に対し、「署名運動」を指示されるよう提案」する旨のメールを発信し、
「立ち上がれ!日本」ネットワーク及び
日本会議に対し、
「神社本庁」へ是非とも働きかけていただき、反対運動を盛り上げていただきたいとのメールを発信しました。
出来ますならば、皆さん方からも同様の働きかけをお願い致したく存じます。

投稿: いざりうお | 2006年1月22日 (日) 13時14分

記事を拝見いたしました。神社によって共通するもの、違うところとさまざまに作法があるんですね。伊勢神宮の「八手」は初めて聞きました。いつかは伊勢神宮にお参りに行きたいと思っていますので、いい知識を得ました。ありがとうございます。最近、初詣などに行くと、二礼二拍手一礼の作法をきちんとされる方が多く見かけられるようになりました。神社の啓蒙活動が浸透してきているんですね。感心しました。

投稿: かついち | 2006年1月21日 (土) 23時27分

はじめまして、早雲と申します。
初めて貴ブログにTBさせていただきました。
神社、神道に興味を持つ田舎の百姓です。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: 早雲 | 2006年1月21日 (土) 20時49分

milestaさん、こんばんは。
コメント有難うございます。
共感いただけて嬉しいです。

>そうした教えをこのブログで大勢の人たちに(私も含めて)広めて、忘れかけている日本の良いところを思い出させてくださいね。

milestaさんのご期待に沿えるほどのものが書けるかどうかは分かりませんが(汗)、今年は神道の精神性とかそういった「教え」について記事に出来たら良いなぁと思って居ります。
忘れかけた、或いは忘れ去られてしまった良い伝統を見直すきっかけになれば、と思って居ります。

投稿: 管理人 | 2006年1月20日 (金) 23時09分

神主さんにこういうお話を伺っておくと、安心してお参りが出来ます。

>我々の祖先は本当に素晴らしい教えを残してくれているなぁ・・・・・。
本当にそうですね。そうした教えをこのブログで大勢の人たちに(私も含めて)広めて、忘れかけている日本の良いところを思い出させてくださいね。


投稿: milesta | 2006年1月19日 (木) 00時15分

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