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2006年5月 8日 (月)

伊勢参拝  ~その3~

またお久しぶりになってしまいました・・・。(反省)

というわけで前回の続きです。

前回は伊勢での不思議な体験をお書きしました。

その翌日、私達一行は天橋立へと一路向かうのですがその行った先でも様々な「偶然」と出会ったのです。

まず、私達は「笠松公園」へと向かうのですが、当初の予定でバスを停めるはずであった駐車場が先方の事情により使用が出来なくなってしまったのです・・・。

「なんだかなぁ・・・。」

そんな声で車内がざわめいているときにバスガイドさんから

「あの~・・・。以前来たときに利用したことのある駐車場がこの近所にあるのですが、もし宜しければそちらに確認をとってみましょうか?・・・ケーブルカーの乗り場からは少し離れてしまいますが・・・。」

とのご提案を頂き、添乗員さんから私の方に高齢の方が多いけれども、その旨で良いかとの確認を頂いたので

「結構ですよ。そこに停められればそこでお願いします。」

とお願いをしたのです。するとバスが向かっていった駐車場の入り口の看板には

元伊勢 籠神社(このじんじゃ)」

と書いてありました。

元伊勢とはいまの伊勢の「神宮」が建立される以前にお祀りされていたとされる神社であり、私自身も以前より天橋立のそばにあるということは存じていたのですが、まさかこのような形でお参りさせて頂けることになるとは思っても居ませんでした・・・。

「60回目にして本当の『お伊勢さん』と『元伊勢』の両方をお参りさせてもらえるとは・・・。 なんて有難いんだろう・・・。私はこの旅行に35回続けて参加させてもらってるけど・・・。ずっと来ていて本当に良かった・・・・・。」

総代の方の一人がしんみりと仰っていました。父も感慨耽って

「今回の旅行は本当に60回という『還暦』にふさわしいものだな。なんて有難い・・・。」

と言っていました。

偶然ではあるけれどもせっかく『元伊勢』に来られたのだから、ということでここでも正式参拝をさせて頂きました。そして神殿にて参拝を終えた後、社殿から外へ出るといきなり

「○○先生?(○○=私の本名です)先生じゃありませんか!!わぁっ!こんな所でお会いできるなんてっ!」

とお声をかけてこられた老年の女性がこちらに向かってやってきました。

私は全く見覚えがない・・・。するとその女性は私の横をすり抜けて父の所へやってきました。

そして皆さんから聞くところに依ると、その女性は以前、家のご近所に住んでらして、今はこちらの現地(天橋立付近)にご結婚を機に越してこられたいた、我社の崇敬者の方なのだそうです。

祖父の代の時に良く来られていた大変熱心な崇敬者の方だったそうです。

そしてその女性を宿の宴会にもご招待し、総代の方々や父といっしょに昔話に花を咲かせておりました・・・。

そして私も色々な昔の話を聞かせていただきました。

父が若かった頃の話。私があまり記憶にない祖父の話。総代や崇敬者の方々の話。

そして祖父や父がその方にした「信仰」に対する教えについての話・・・。

その方は話の結びに次のようなことを仰いました。

「若先生、あなたは『今の時代の人』かも知れない。でもあなたのお祖父さんやお父さんは今のような時代を危惧なさっていた・・・。お父さんは今でも真剣に考えて『信仰』とはどんな時代に於いても変わらず大切なことだ、という教えを体現なさっているんだよ。時代がどんなに変わろうとも、人が人である以上人の道、『人道、道徳』は変わらないんだ・・・。そのことを肝に銘じて、ここにいる皆さんやあなたの周囲にいる方々、救いを求めてこられた方々にそういう教えを説いてあげられるような、そんな立派な人になって下さいね・・・。それが今の大先生(父のことです)、なくなったお祖父さん先生の意志を次に繋げていくことなんだ。だからあなたは『今の時代の人』であると同時に『意志を継ぐ者』でもあり『未来へつなぐ者』でもあるんだよ。」

と言うとにっこり笑って私のグラスにビールを注いだ後、立ち上がって父の所へ行ってしまいました。

私の頭の中を色々な思考が巡らせ、何となく黙っていると、それに気が付いた総代の方の一人が私の所へやってきて

「若先生、偶然ってのはこうも重なるもんかね?不思議だよ。たった2,3日の旅行でこれだけのことが起こるんだからさ・・・。巡り合わせってのは本当に何処にどんなことが転がってるか分からないよ。でも有難いねぇ・・・。」

本当に不思議でなんだかとても有難く、温かい気持ちになりました。

宴会も終わり、部屋に戻り父に「なんだかものすごい不思議な気分だ」と言うと

「そうだな・・・。俺も後何回、伊勢参拝に来られるか判らないけど後悔は残したくないものだな。もしかしたら今回は祖父さんが俺とお前にそれを教えてくれたのかも知れないな・・・。全く根拠はないけれども・・・・・。なんだかそんな気がしてきたよ・・・・・。」

本当に色々な「偶然」に巡り会った今回の伊勢参拝旅行でした・・・。

そこで気付かせて頂けたことは確かに父の言う通り、祖父が教えてくれたものなのかも知れません・・・・・。相変わらず根拠はありませんが・・・。

ただ、「生命の縦の繋がり」「生命の連鎖」というものを、肌を以て実感したことは違えようのない一つの事実だと確信しております。

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コメント

ichiroさん、こんにちは。
ご無沙汰して居ります。
TB,コメント有難う御座います。
先程、TB記事を拝見させていただき、コメントさせていただきました。
こちらこそ今後とも宜しくお願い致します。

投稿: 管理人 | 2006年5月22日 (月) 14時22分

久しぶりにトラックバックします。私の自然的被規定性という概念は、「大いなるもの」と間接的に関連していると思います。学兄のブログは、この大いなるものを感じさせていただいております。今後ともよろしくお願いします。

投稿: ichiro | 2006年5月15日 (月) 17時49分

若せんせ、こんにちは。
ご無沙汰致しております。
コメント有難う御座います。
私も本当に色んな話を聞かせていただきます。
「前の先生はこうだった、大先生はこうだった」etc
大変貴重なお話であると同時に、恥ずかしながら以前は大変なプレッシャーでもありました・・・。
でも今はそんな話を聞くととても誇らしい気持ちになり、それと同時にもっと「努力せねば」と自分の中でそんな気持ちが発露するようになりました。
私も「霊感」のようなものは持ち合わせているのかわかりませんが、参拝してくださる方や氏子、崇敬者の方々、そしてその他多くの方々の為に何かお役に立てればと、神前に向かい毎日、祈っております。
若せんせはほぼ私と同世代でありますので、ブログを拝見致しますととても励みになります。いつも「私も頑張らなくては!」という気持ちにさせていただいております。有難う御座います。
勝手ながらではありますが、そうやって切磋琢磨して、次の世代に「意志」を繋いでいけたらまこと、幸甚の極みですね。

追伸:
 5代も続いているということは由緒あるお宮なのですね。ちなみに家はまだ、3代目です。以前は別の方がやっておられました。

これからもお互い頑張っていきましょう!

投稿: 管理人 | 2006年5月14日 (日) 15時50分

かついちさん、こんにちは。
ご無沙汰しております。
コメント有難う御座います。
青森は自然に触れられるところも多く、良い所ですね。
しかもそんな所へ恋人に逢いに行かれたとは・・・。
羨ましいですね。
私はG.Wは色々と仕事を・・・・・。
暗くなってはいけませんね。(汗)
一生懸命奉職させていただいておりました。
世の中には様々な「御縁」があり、それを活かすかどうかは己の心掛け次第であると思います。
人は、その「活かせるかどうか」という部分については「運命」なのか、そうではないのか、などと多様に感じることがあるように考察いたします。
ただ、私個人と致しましては「御縁」を頂くと言うことはそこに何らかの意図を感じざるを得ません。
以前の記事でも書きましたが、世の中、或る日突然、何の脈略もなく起こる出来事など一つもないと思うのです。
  ※拙ブログ内エントリ「感謝の心」参照
「出会う」のも運命、そして彼女さんとの間にそういう「想いが芽生える」のも運命だと思います。
ここで「運命」という言葉が適切かどうかはわかりませんが、その「御縁」をどう活かしていけるかはお二人の「心掛け」次第ではなかろうかと思います。
そんなお二人の良縁を願い、良い「運命」に恵まれますよう心より祈念いたします。
少し話が堅いですね。(苦笑・・・・反省)

投稿: 管理人 | 2006年5月14日 (日) 15時32分

こんにちは。久しぶりにコメントさせてもらいます。
僕もこの仕事で外回ってると、祖父、祖母の話が出てきます。やはり、そこで言われるのは「君は意思を継ぐ人だよ」と。
僕には霊感の類は持ち合わせていないので、難しい事は出来ませんが、意思くらいなら継げるかなつもりです。流行らない神社ですが、これでも五代目。次の六代目がその意思を継いでくれるか分かりませんが、継げる様にだけはするつもりです。

投稿: 若せんせ | 2006年5月12日 (金) 12時33分

しばらくご無沙汰しており、大変失礼いたしました。お休み中はいかがお過ごしでしたか。私は休みを利用して青森の方へ旅行に行って参りました。青森は今回で6度目です。青森に田舎があるわけではありません。私ごとですが、青森に彼女がいまして、その方と会うことになっていました。でも、彼女は仕事が入ってしまい、あいにく限られた時間でしか会えませんでした。
それでも、一人でいろいろな場所を回ってきました。自然がまだ多く残されていて、その魅力に惹き付けられるものがありました。
管理人さんもさまざまな偶然を経験されたようですが、私もさまざまな偶然に出会いました。実は彼女と私は同い年の同じ誕生日なんですよ。しかも、かつて同じ地域に住んでいたことがあるというのもまた驚きでした。人々のつながりはどこでどうなっているのかほんとわからないものです。東京と青森で離れてはいますが、そういう巡り合わせをつくってくださったのも、神様の思し召しなのかなと、二人でそんな話をしています。
出会いってけっこういろいろなところに転がっていますが、運命的な出会いはそれほど多くありません。神主さんの「出会い」もひょっとしたら運命的な出会いなのかもしれませんね。ちょっと前まで私は運命否定論者でしたが、今は熱心な?信奉論者です(笑)

投稿: かついち | 2006年5月12日 (金) 08時41分

喜八さん、こんばんは。
コメント有難う御座います。
本当に不思議で、そして有難い旅でした。
こうやって様々な御縁に触れさせて頂けることを祖父や父、そして神様に感謝しています。
多くの方々の御力を賜りながら生きていることを感じることが出来たように思います・・・。

>こんな時代ですが、日本をほんの少しでも「いい国」にして次世代に譲りたいという希望を持ち続けたいと思っています。

本当にそうですね。喜八さんのブログでも取り上げられている「共謀罪」の審議が大詰めを迎えてきています・・・・・。
問題点の多い法案ですから何とか国民の声を届けなければなりません。
先人がしてきたようなご苦労を後世に残してはなりませんね・・・。

投稿: 管理人 | 2006年5月12日 (金) 01時47分

京都府観光ガイド様。
ご返答いただきまして有難う御座います。
こちらのTBは削除させていただきました。
お手数をお掛けして申し訳在りませんでした。

投稿: 管理人 | 2006年5月12日 (金) 01時37分

田舎の神主さん、こんばんは。
続きがアップされるのを楽しみにしていました。
毎回すがすがしい気持ちにさせていただいています。

「元伊勢 籠神社(このじんじゃ)」の件、84歳の女性とめぐり合った件、天候の件、たしかに不思議でした。
とはいえ女性の件は田舎の神主さんのお父様が「人と人との縁」を大事に生きてきたからこその「奇遇」であったと思います。
思わず私までしみじみとした気持ちになりました。

女性の「でもあなたのお祖父さんやお父さんは今のような時代を危惧なさっていた・・・」という言葉も重いですね。
こんな時代ですが、日本をほんの少しでも「いい国」にして次世代に譲りたいという希望を持ち続けたいと思っています。

投稿: 喜八 | 2006年5月11日 (木) 21時01分

トラックバック失礼いたしました。
削除して頂いて構いませんのでよろしくお願いします。

投稿: 京都府観光ガイド | 2006年5月11日 (木) 19時08分

milestaさん、こんばんは。
コメント有難う御座います。
本当に不思議なことの多い旅でした。
現地で会った方も今年で84歳になられるそうです。
祖父も仮に生きていればもう、とっくに100歳の上ですし父もかなりの歳になっています・・・。
私もまだ、この業界(?)では若手ですが・・・・・。
もとい・・・、milestaさんの仰るとおりだと思います。
私個人としては祖父や父、そして我々日本人としては祖先の教えを我々は受け継いでいかねばならない、そしてさらに次の世代へと繋いでいかなければならないと思います。

>神主さんは『意志を継ぐ者』『未来へつなぐ者』としての活動を立派になさっていますよね。神主さんのお話は、その時困ったり迷ったりしている誰かの救いになると同時に、祖先から受け継いだ考え方を後世に伝えていく役割も果たしているわけですね。改めて、すばらしいお仕事だと思います。


今まで家を継続してくれた祖父や父の御陰で、本当に有難いことに神職という仕事に携わらせていただいております。そしてこんな素晴らしい役目を与えてくださった神様に感謝の念が堪えません・・・。
ただそのお役目を充分に果たせているかどうかは判りませんが・・・。(汗、反省)
もっと、もっと努力しなければなりません。
ただ少しでも誰かの救いになったり、たくさんの人、特に若い方が私の話やこのブログを見て何かを感じてくださったら幸甚です。
そんな気持ちを抱かせてくださったmilestaさんにも感謝です。
有難う御座います。

投稿: 管理人 | 2006年5月10日 (水) 01時12分

前回の記事に続いて、さらに不思議なこと、有り難いことがあったのですね。
その女性にお会いになって、お祖父様のことまでもいろいろとお話を聞かれたというのは、羨ましくもなりました。

私は父が亡くなって以来「父や祖父が教えてくれたことを私の代で止めてはいけない。子供達に伝えていくのが私の務めだ。」と思って子供達にいろいろな話をするようにしています。子供達も父や祖父のお話が大好きで、もっともっとと聞きたがるので、生前に聞いておきたかったことがたくさんあったなぁと、今になって思うのです。
だから、お祖父様やお父様のお若い頃のことを教えてくださる方に出会えた神主さんがとても羨ましいです。

神主さんは『意志を継ぐ者』『未来へつなぐ者』としての活動を立派になさっていますよね。神主さんのお話は、その時困ったり迷ったりしている誰かの救いになると同時に、祖先から受け継いだ考え方を後世に伝えていく役割も果たしているわけですね。改めて、すばらしいお仕事だと思います。

投稿: milesta | 2006年5月 9日 (火) 23時18分

森下@BENELOPさん、初めまして、こんにちは。
コメント有難う御座います。
本当に、とても不思議な3日間でした。
「偶然」というのは「必然」なのかも知れないと本当に思いました。
私もG.Wはずっと仕事でした・・・・・。
お互い頑張りましょうね。

投稿: 管理人 | 2006年5月 9日 (火) 11時16分

大変神秘的な体験をしはったんですね・・・。
私にもそんな言葉では言い表せないようなことが
これから、体験することができればと・・・。
GWも仕事だった私のBlog
見てみてやってくれますでしょうか(*'▽'*)?

投稿: 森下@BENELOP | 2006年5月 8日 (月) 16時42分

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