« 現代と神道 ~その1~ | トップページ | 現代と神道 ~その2~ »

2006年8月 7日 (月)

繁栄と幸福への道(仮)

今回は前回のエントリの続きではありませんが、うちの会報にこれから連載する原稿の第一稿です。

これについては四回の連載を予定している原稿ですので、当ブログでも同様に連載していこうと思っております。

若干宗教的な色彩が強いと思いますがその辺りはどうか御容赦願えれば、と思います。

繁栄と幸福への道(仮)

 人間の幸福を妨げているものはいろいろあると思うが、そのうち主なものは先ず病気心の悩み(心配事)、それに貧乏と云う事の三つであるように思われる。

 この三つのうち一つもない人があったら、その人はすでに「幸福な人」であるが、大抵の人がこのうち一つか二つ、或いは全部を持って苦しんでいるのではないかなどと思う事もある。

 いや、そういうことを言う自分自身、此の処健康を害して病院通いを繰り返していた私は、つくづく健康の優れないのを悲哀に感じたもので、「先ず人間は働かねば」と思っても、体調の優れない体ではその気力もなかなか出ない。

「食欲がない」「食べられない」「痛い採血」「苦い薬」「検査」・・・・。
病気には金持ちと貧乏人、地位の高低などの区別はない。
それこそ、医者の言うなりに、医者の言うことを「ハイ、ハイ」と信仰してしまう。
それも治ればよいが、働き盛りの若さで死んでしまう人もいる・・・。

 金のない者は、何かにつけ「金さえあればなぁ」などと思う。
確かに、実際は金さえあれば都合良く行く事が金のない者には沢山あるが、その「お金」がなかなか手に入らない。
 誠に四百四病の病より「貧」ほど辛いものはない・・・。
昔から「貧乏」である為に如何(どんな)に多くの悲劇が行われたかは言うまでもない。特に「貧乏」のうえに、「病気」や「心の悩み」が加わるとその人達の生活は、まさに此の世の地獄、かくて甚だしいのは無心の幼児を道連れに「一家心中」まで起こり場合もあり、そのような人の全てを先ず、「貧」から救い出す方法(てだて)がないかと思うものである。然し、不況の時代と見聞する。職を探しても職場はそうざらにある訳でない・・・。

 思うに現代の医学が日に、月に進歩しつつあることを喜ぶものであるが、だが然し如何(どんな)に行き届いた医療を受けても治らぬ、などと云う処を見ても、まだ現代医学では完全な治療効果をあげ得ないことであり、勿論医者にかかれぬ「貧乏人」の中には医者にかかれば治る人も居られるで在ろうが、そのような人を救い上げるとともに、全ての人を病人にする以前に、生涯健康で通させる方法はないものであろうか。
 然るに、お互い生身の身体(からだ)を持っている一人一人である。

 それにまた心の悩み、即ち心配事のある人は「この心配事さえなかったらなぁ」と思う。例えば「夫婦間の不和」「親子の不和」「親族との争い」「父または息子の酒乱」「息子の暴力」「浪費」「不良」「先天的な障害」「結婚難」「失業苦」「上役との不和」「借金の苦しみ」「事業の不振」等々、そういう心配事のある人は、その為に安眠も出来ず、毎日悲しみの日々を送るのであろう・・・。

 さて、これら三つの悩み、即ち「金がない」「病気」「心の悩み」とは、そのうちどれ一つあっても、その人は本当の「幸福の人」とは言えないのかも知れない。
 然し、今は科学が発達している時代である故に「心の持ち様」が損なわれている様に散見される。

 本来は科学の進歩同様、我々の考え方も進まねばならぬのではなかろうか・・・。
これら三つの苦悩を全て無くして、誰でも幸福に浸ることは出来得る道はないのであろうか・・・。

 その道がどのような道であるのか・・・。

これから皆様方と一緒に訪ねていくことにしたいと思います。

|

« 現代と神道 ~その1~ | トップページ | 現代と神道 ~その2~ »

コメント

mergeさん、こんにちは。
コメント有難う御座います。
mergeさん自身も大変ご苦労をなさったようで様々な思いが混沌とされていることでしょう。
心からの御言葉、大変嬉しく、強く感銘を受けております。
私自身、今回このエントリを書くにあたって、自分自身にも問い質しています。

「苦労」の定義をどう考えるか、それは如何なる状態で発生するのか、そしてそれを受け入れる側にはどんな心の準備が必要なのか・・・。

mergeさんのコメントの中には「幼さ」という御言葉が出てきてらっしゃいますが、その「幼さ」を生み出す要因、さらに「しなくても良い苦労」に発展していくのはどうしてだろうか・・・。

そんなことを考えて書いています。

mergeさんは「オカルトめいたヤバイこと」と仰っていますが私はそうは思いません。
私もそれに近い経験をしたことがありますし、そういった瞬間は人の本能の中に潜在的に埋もれていたものが解放されている時なのではないかと思うのです。

また色々書いていると長くなってしまいそうなので次回のエントリに書いて参りたいと思います。

有難う御座います。

投稿: 管理人 | 2006年8月16日 (水) 18時04分

田舎の神主さん、読ませていただきました。

私の質問と真摯に向き合っていただけて、もの凄く感動しています。

言い出しっぺですので、「しなくてもよい苦労」、一日一回は考えるようにしています。でも、やはり、苦労は必要なものだという結論めいたものに必ず辿り着いてしまいます。どんなに酷い苦労でも、生き抜いていくかぎり、必要なものになり、える。腹が立つのですが、それが真実だと、思ってしまいます。それでも「しなくてもよい苦労」は、あると思うのです。というより、思いたいだけかもしれません。ですが、そういうことを私たちはこの手でみつけていかないと、人と触れ合う意味がなくなってしまうのではないかとも思います。

酷い苦労を有意義な触れ合いにかえなさい、という、今の世の課題なのでしょうか?

私は、いろいろありまして、インドで放浪めいたことを半年ほどしてみたことがありまして、そのとき、どうしても知りたかったのは「輪廻転生」でした。残念ながら、その存在を掴むことはできませんでした。ありとあらゆる哲学や教義が無意味にみえてしまって、なまじ自信家なところがあったものですから、その精神的なリバウンドは、正直、今振り返ってみると、きつかったです。といっても普通に生活はしていたのですけど、内面では消化不良をおこしているような状態で、そのときは自覚があまりなかったのですが、今振り返ってみるとギリギリだったなと、情けないのですが、おもいます。

そんなとき近くの、千年以上歴史のある小さな神社を訪れたのですけど(本当に小さいので普段神主さんもいないような場所なのですが)、あの濃密な静寂から日本の本質めいたものが押し寄せてきて、一気に曇りが去ってしまう、という経験をしました。

なんだかオカルトめいたヤバイことを書いてますが、じぶんにとってはありがたい体験でした。

話はそれますが、日本各地に無数にある神社は、僕が訪れたインドの聖地よりも、遥かに品格があります。

まあ、そういうことが感じ取れるようになったのも(勘違いかもしれませんが)、やっぱり、「苦労」なんですよね。ただ、振り返れば、しなくてよい事もあった、と正直思います。その、しなくてよいものは、自分の幼さから引き起こされたのは間違いないのですけど、

そうですね、ここまで書いてみて、閃いたのは、そういう「しなくてもよい苦労」を引き起こしてしまう幼さを、育児や教育で極力少なくしてあげる、というのが、もしかしたら、答のひとつになるのかもしれません。

すみません、今日は時間があるので自分にゆるみがでて自分のことを書いてしまいました。

考えるのって楽しいですね。

では、次回作、楽しみにしております。

投稿: Merge | 2006年8月16日 (水) 14時58分

ichiroさん、こんにちは。
コメント有難う御座います。
暑中見舞い痛み入ります。

ブログもチョコチョコ拝見させていただいては居りましたが、コメントなど足跡を残しませんで申し訳ありません。

ブログのほうを少し休載される様で残念ではありますが、お仕事のほうでの益々の御活躍され、落ち着かれましたらまた、ブログの更新を、お待ち申し上げます。

まだまだ暑い日が続きますが、どうかお体の方、御自愛頂きまして、益々の御健勝をお祈り、お願い申し上げます。

投稿: 管理人 | 2006年8月 9日 (水) 15時02分

暑中お見舞いもうしあげます。また、しばらくブログを休載するので、その前にトラックバックします。本業がこれから少し多忙になるので、ブログはすこし休みます。もっともいまでも休んでいるという突っ込みがはいりそうですが・・・。
残暑もきつくなりそうです。御自愛のほどを。

投稿: ichiro | 2006年8月 9日 (水) 12時24分

milestaさん、こんばんは。
コメント有難う御座います。

まだmilestaさんから頂いたTBの記事を拝読しておりませんで申し訳ありません・・・。
早めに読ませて頂きたいと思います。

mergeさんのコメントから頂いた御意見が基となって会報の方でもそういうものを書いてみたらどうだろう、という気持ちで書いてみました。
mergeさんが仰っていた結論が導き出せるかどうかは定かではありませんが、私なりに一生懸命取り組んでいます。

ご期待に添えるようなものが書けたら・・・という意気込みで頑張ってみようと思います。

投稿: 管理人 | 2006年8月 8日 (火) 00時01分

TBありがとうございました。

私も丁度「幸福」についての本を読んだばかりなので、今回テーマ、大変興味があります。また先日コメント欄でMergeさんが質問されていた「しなくても良い苦労はあるのか。」に通ずるものもありそうで、続きが楽しみです。

投稿: milesta | 2006年8月 7日 (月) 09時19分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/140757/11310644

この記事へのトラックバック一覧です: 繁栄と幸福への道(仮):

» 『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』 [喜八ログ]
世界一豊かな(はずの)アメリカはこんな国です。 3100万人の国民が飢えている。 4500万人が医療保険に入っていない(国民健康保険制度がない) 国民の8人に1人が貧困レベル以下(2人家族で年収140万円以下)の暮らし振り。 貧困児童数は先進国でもっとも多い1300万人。 乳児死亡数は1日...... [続きを読む]

受信: 2006年8月 7日 (月) 20時25分

» 祝! 「われらの靖国」~生命より大切なモノ(再録) [Merge Voices]
約束を守る、ということを(ようやく)目にすることは、とても気持ちの良いものである。 小泉首相の靖国神社参拝、 じつに感慨深いものがあります。 でも、正直、 「いまごろ?」 という心の声がやみません。 「なんだよ、いまごろって…」 って、ついおもってしまう..... [続きを読む]

受信: 2006年8月16日 (水) 13時22分

» 戦国武将? [のり市民の世界観]
私は、狭い視野で行動する事が多くまた人を見る目がないので(^ー^*)ゞ歴史上の人を参考に行動?するようにしているのですが、ここからはいつもと違ってレベルの低い私が勝手に人物論評したいと思います。ヽ(^ー^)ノ私が最初に歴史上... [続きを読む]

受信: 2006年8月20日 (日) 23時08分

» ワキガ手術はまだするな!わきが治療の悩み原因を予防対策 [ワキガ手術はまだするな!わきが治療の悩み原因を予防対策]
初めまして(*^。^*) この度「ワキの悩み」に関するサイトを作りましたので トラックバックさせていただきました。 是非ご訪問いただければ幸いです。 万が一不要な場合はお手数ですが削除ください。 失礼致しました。 [続きを読む]

受信: 2006年8月24日 (木) 00時28分

« 現代と神道 ~その1~ | トップページ | 現代と神道 ~その2~ »