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2006年8月22日 (火)

繁栄と幸福への道(仮) ~その2~

前々回のエントリの続きです。

今回もまだ会報に掲載していない為、仮称です。

次回からは(仮)がとれる予定でいます。

それでは

繁栄と幸福への道(仮) ~その2~

 想うに春は草木が芽を出し、軈て地上に色とりどりの百花が咲き乱れる。
夏は、草木がいずれも深い緑をたたえて力一杯の繁栄を誇っている。
秋は、草木が其の実を結んで収穫に忙しい。
冬は、草木が悉く枯死せるかと思いきや、この間に春への準備を整えている。

 斯くの如く、春夏秋冬の草木の秩序ある年々の営みの奥には、草木をして、このように在らしめる大きな宇宙の法則。即ち大きな生命の作用があるに相違ないことは、何人(なんびと)にも信じられる。かかる大生命の作用は、勿論、人間その他の生物にも其の作用を及ぼして、其の繁栄をなさしめているのであり、其の特色は其処に一切偏頗(へんぱ)が無いと云う事である。如何なる生物にも、如何に正しい者にも、正しからざる者にも、偏頗無く太陽の光と熱とを与え、雨を降らし、水を施し、空気を与えるのが、其の特色なのである。

 つまり万物と万人とを栄えしめるのが、大生命の作用であり、万物の間に大調和があるのもその為であられるので私達もまた、この大生命の作用に準じて、平生すべての人が栄えるように行動する事が、大生命の作用に依って生かされている人間として、最も正しい生き方である事を知らねばならない。

 これを実際生活に当て嵌めて言えば、すべて各国間が平和を欠き、或いは各個人間が調和を欠いて世の中が騒がしく、人々が不幸な生活をするようになる。其の根本原因は兎角、国家でも、個人でも身贔屓、利己主義が過ぎて、多と共に栄えようとする精神を欠くからであり、言い換えれば、大生命の等しく万物を栄えしめる心に背いている行いが、各国と各人の幸福な生活を乱す基となるのである・・・。

例えば・・・或る一団が共同で仕事をした。其の利益を一団が栄えるように分配し、使用すれば問題が起きない事が多い。然し、其れを誰かが、或いは銘々が、自分独り多くの分け前を取ろうとすれば、其処に不和が生じ、不幸が芽生えるのである。
この簡単な例によっても理解されるように、全ての人々が幸福に暮らす道は、常にすべての人が栄えるように各人が行動するにある、と云う事であろう・・・。

 例えば茲に素晴らしい科学の利益がある。其れを或る国が利用し、他国を征服する為に用いたとする。他国を征服する為に使用(つかう)事になれば、他国が脅威を感じて其処に不和が生じ、其の対策の為に・・・、それから其の国々の不幸、国民の不幸が生じる・・・。
 然し、其れ等を悉く自国と他国とが共に栄える為に使用する心構を持ち使用したならば、その為に幸福は大きく増しても、不幸が増す事はないであろう。
此の事は科学の発達に依り、一切の利益も、等しく万人を繁栄せしめる道に沿うて使わねばならぬと云う事を、大自然、即ち親なる神が教え給うものであろう。

 斯くて各国と、各個人が等しく幸福に栄える精神指導は、常に万人が共に栄える、宇宙の繁栄道に遵うに在りである。

つづく・・・・。

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コメント

milestaさん、こんばんは。
コメント有難う御座います。

そう思って一生懸命生きようと思っています。
「諸行無常・・・」
人間、傲り高ぶる気持ちが生まれると必ず道を誤るものなのかも知れません・・・。
頑張って続きを書きたいと思います。

有難う御座います。

投稿: 管理人 | 2006年8月24日 (木) 23時25分

mergeさん、こんばんは。
コメントとTB有難う御座います。

私自身が神道の信仰者であり、且つその体現者たる「神主」ですから、こう言うと尊大な物言いになってしまいそうで少し怖いですが、まさにこういった精神性こそが日本人が世界に誇れるものなのではないかと思っています。
mergeさんの仰るとおり、天皇陛下の祭政事はこういった精神性に沿って行われるものであろうと私自身信じております。

このエントリを書くにあたって、私自身が思うところを言語化しようと思った、そのきっかけを与えてくださったのは間違いなくmergeさんのコメントでした。心より感謝いたします。

そのエントリがmergeさんの心に何か触れていくものがあったなら、それだけで価値があったのだと、そう思えました。

以前、mergeさんのブログで「いっしょに奮えあう」というエントリがありましたね。
そんな風に私の心に「震え」を与えてくださったコメントでした。
これからも良いエントリが書ける様、頑張っていきたいと思いますので、またたくさんコメントしてくださいね。

有難う御座います。

投稿: 管理人 | 2006年8月24日 (木) 23時20分

非国際人さん、こんばんは。
コメント有難う御座います。

お褒め戴けて恐縮です。

>何を得るか、ではなくて、何を与えられるか、ということを考えるようにならなければ、この苦しみを乗り越えられないのかもしれません。

本当にそうですね。
現代を生きる我々が失っているものはそう考えていく心構えのように思います。

私も常に心掛け、自分の人生を、御縁を頂いた皆さんの人生と共に充実したものにしていけたらなぁ、と思います。

有難う御座います。

投稿: 管理人 | 2006年8月24日 (木) 23時07分

喜八さん、こんばんは。
コメントとTB有難う御座います。
TBの調子が悪かったようで失礼致しました。

靖国の問題については一言では語り尽くせないものがありますね・・・。
様々な視点から考察することが重要であろうと思います。

肯定派と否定派のそれぞれの意見について考えると明らかに出発点が異なっているように感じます。
それは「神道」についての理解に対する問題や、わざと政治的に考えられる方、宗教的な問題など挙げていけばキリがないでしょう・・・。

そんな中で私は小泉首相のように「心の問題」と云うことだけで片付けるのではなく、靖国神社の根底に流れる「神道」の在り様から考えることが重要なのではないだろうか、と思うのです。

「神道」とは日本特有の民俗信仰であり、この国の歴史が育まれてきた、その背景、「バックグラウンド」とも云うべきものである様に思うのです。それを度外視して、現代の価値観、感性によって、「東京招魂社」に起源を持ち、少なくとも百年以上の歴史を持つ靖国神社を論ずることは出来ないと感じています。

多くの方が、かつて日本人の民族性を育んできたその精神性を理解していただければ、現在問題とされていることの本質が見えてくるのではないかと思っています。

なんだか長文になってきてしまいました・・・。
この辺でキーボードを叩く手を止めたいと思います。

興味深い論考を有難う御座います。

投稿: 管理人 | 2006年8月24日 (木) 23時01分

大生命によって生かされていることを忘れて、人間がルールを決めて全てがうまく行くと奢り勘違いするところに、不都合が生じるんですね。
続き、楽しみにしています。

投稿: milesta | 2006年8月23日 (水) 21時12分

田舎の神主さんのブログを読んでいると、実体がなかなかつかめない神道が、かたちになっていくようで、とても勉強になります。

>万物と万人とを栄えしめるのが、大生命の作用であり、万物の間に大調和がある

>科学の発達に依り、一切の利益も、等しく万人を繁栄せしめる道に沿うて使わねばならぬと云う事を、大自然、即ち親なる神が教え給うもの

>各国と、各個人が等しく幸福に栄える精神指導は、常に万人が共に栄える、宇宙の繁栄道に遵うに在りである。

引用したい言葉が盛り沢山です(^<^)

天皇陛下のまつりごとも、まさにこのような精神性に則っておこなわれているのだと、思います。それが日本という国のありかたであらねばならないし、日本が世界に問わなければならないことなのではないでしょうか。

世界が西洋の価値観で埋め尽くされようとしている今、その弊害はダイレクトに個々人の生活に悪い影響を与えているのですから、このような精神性を取り戻さねばなりませんね。

僕は日本という国の価値は、ここにあるような気がします。ただし、選民意識でそれをいっているわけではなくて、明らかなことは、自然と共存するという価値観で生きてきたのは、先進国のなかでは、唯一日本だけなのですから。

>大自然、即ち親なる神が教え給うもの

「神道」、とは、ナイスネーミングだと思うのですけど。

神の道を貶めてきたのが西洋的価値観だということを暴いて、このような道で世界を覆い尽くしたいです。たとえそれが、西洋という、実は地球上では少数派から、日本の世界侵略だと非難されても、圧倒的多数の国々が、このような価値観に賛同してくれるのではないでしょうか。西洋以外は野蛮だというのはウソだと、もうみんな薄々気づいているのですから、もう決して西洋の戦術に惑わされないようにしたいものです。

次回作、楽しみにしております。

投稿: Merge | 2006年8月23日 (水) 12時31分

こんにちは。トラックバックありがとうございました。
改めて前回の話から読みなおして、結構感動したりしてます。

>全ての人々が幸福に暮らす道は、常にすべての人が栄えるように各人が行動するにある、と云う事であろう・・・。

現代は既得権者(勝ち組)も、そうでない人(負け組)も、少しでも相手から毟り取ろうとして、ただでさえ殺伐な世の中を更につまらなくしているように思います。

何を得るか、ではなくて、何を与えられるか、ということを考えるようにならなければ、この苦しみを乗り越えられないのかもしれません。

さっそく自分の人生に応用してみたいと思います。

投稿: 非国際人 | 2006年8月23日 (水) 03時20分

もう一度試してみたらTBが通りました!

投稿: 喜八 | 2006年8月22日 (火) 21時11分

田舎の神主さん、こんばんは。
最近、トラックバックが通りにくくなってしまいました。
毎回、記事を送らせていただいているのですが、なかなか反映されません。
TBスパムのせいで「副作用」がおきるのでしょうね・・・。

ところで話題は変わりますが、「靖国問題とは宗教問題」というのが私(喜八)の実感です
「靖国肯定派」は宗教の観点から発言している。
そして「靖国否定派」は政治の言葉で批判を行なっている。
そのため両者はお互いの意見を理解することができない・・・。

このまま事態が悪化すると日本の国内に修復不可能な亀裂が生じてしまうのではないかと恐れます。

投稿: 喜八 | 2006年8月22日 (火) 20時39分

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